Takedown:Red Sabre
Rainbow
Sixは方向性が変わって久しく、SWATシリーズは販売であったSierraが倒産し、長らく新作の出ていなかったリアル系タクティカルシューター
しかしある時、リアル系新作に飢えたゲーマー達に一報が届く
曰く"Rainbow
SixやSWATをリスペクトした精神的後継作を作る計画がある" と
それからしばらく後、また別のニュースが届く
今度は"その計画がKickstarterで資金を集めている"と
それはつまり、ここで自分達が融資をしないと計画が倒れてしまうという意味でもあった。
ジャンルの復活を望む者達にとって選択肢は一つしかなかった。
そして彼らの行動は功を成し、目標となる金額を集めることができたのである。
それからはしばらくの間、開発状況や開発バージョンの映像が公開されていくのだが、ここでゲーマー達は不安を感じ始める
「これ、クオリティ低くないか?」
映像を見る限りグラフィックは論外とは言わないものの時代遅れ、そしてキャラクター達のモーションもぎこちない
少なくとも、見ててあまり面白そうには見えない映像であった。
「まあ、まだ開発中だし」
「資金集まったとはいえ小規模スタジオでしょ?見た目は仕方ないって」
ゲーマー達はそう口々に言い、不安を紛らわせながら発売を待ち続けた。
そして遂に2013年9月 「Takedown
Red
Sabre」と命名されたこのゲームが発売された。
しかし、その出来は期待していたゲーマー達を不幸のどん底に叩き込むのには十分すぎる代物であったのだ。
期待されていたプランニング・隊員への細かい指示などはなく、なんと作戦開始前のマップ確認すらないのである。
これから自分達が突入する建物の情報を一切知らされないまま投入されるタクティカルシューターがこれまであっただろうか?
また、味方AIが非常にヘボく、Follow指示を出して自分についてこさせてもまるで役にたたない。
勝手にウロチョロして勝手に撃たれて死ぬ、こいつらは本当にプロなのだろうか。
結局、一人でやるのなら後方に待機させ、自分の交代要員として使うのがベストとなる。(操作キャラが死ぬと別の隊員の操作へと切り替わるため)
それでいて敵AIは物音を立てるとワラワラ集まってくるわ時折超Aimでいきなり殺してくるわで理不尽極まりない。
このゲームにないのは作戦面だけではない
各種ガジェットもごくごく基本的なものしかないのである。
銃と手榴弾と閃光手榴弾、後はドア発破用のブリーチチャージだけ、後は強いて言えばアーマーくらい
ナイトビジョンすらないのである、このゲームは暗い場面も多いのだが、そんな場面で頼れるのはフラッシュライトのみ
そして敵は前述の謎Aimである、リアルとはなんなのか。
極めつけにマップがクソ
最初の研究所マップ以外はおよそこの手のゲームに向いたものではない。
そして、このないないづくしの仕様を、製作者はこう表現した
「リアルだろ?ハードコアだろ?」
このとき、資金援助をしたゲーマー達は皆こう思った、「騙された」と。
しかし、ここで終わらないのがTakedownがTakedownたる所以。
当然ながらこの出来に購入者からは大ブーイングであったこのゲームであるが
ある日突然購入者に対しギフト用の同ゲームが配られたのである。
このゲームには4個いりのお徳用セットもあったのだが、それを購入した人には4つ配布された。
クソゲーに抗議していたらクソゲーを配布された、これを煽りと言わず何を煽りと言えるのか
配られたゲーマー達がゴミ処理に困ったのは言うまでもない、そのとき既に"Takedownはクソゲー"という噂は広がっていたのだから。
そして、今このゲームはどうなっているのかと言えば、頻繁にセールに放り込まれるセール常連と化している。
その価格、なんと1ドルである。
だが、このゲームを1ドルで買うくらいなら100円玉をドブに放り投げて遊んだほうが遥かにマシであると言わざるをえない。
このゲームの用途を考えるとしたら、フレンドに嫌がらせで送り付けることくらいだ。
このようなゲームが二度と発売されないことを心から願ってやまない
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